百人一首を漫画で紹介するシリーズ
[21番] 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を待ち出でつるかな (素性法師)
[21番] 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を待ち出でつるかな (素性法師)
素性法師は、もともと吉岑玄利という名前でしたが、父の命令で11歳のころ出家しました。
素性の父は六歌仙のひとりである僧正遍昭で、素性も父に劣らず歌が上手く三十六歌仙に選ばれています。
かんたん現代語訳
今来むと
すぐ来ると
いひしばかりに
(あなたが)言ったもんだから
長月の
夜の長い9月の頃に
有明の月を
夜が明けても空に残る月が
待ち出でつるかな
(あなたを)待ってるうちに出てきてしまった
とんでも意訳
あんたが来るって言ったから、ただでさえ長い秋の夜長に朝まで待っちゃったよ。